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佐藤友祈選手、400m、1500mの2種目で世界新記録!
【第23回関東パラ陸上競技大会・最終日】
男子車いす(T52クラス)の佐藤友祈選手(WORLD-AC)が1500mで3分25秒08、400mで55秒13のタイムで2種目の世界記録をマークしました。
1500mでは、1人での競技でしたが、スタートから力強くスピードに乗り走り切りました。「(1人で走るのは)ペースをつかむのが難しかった。世界記録を狙っていたので、記録更新できて良かったです」と満面の笑みで話しました。続いての400mでも疲れを感じさせない力強い走りで、2種目世界記録達成の快挙となりました。
昨年7月の世界パラ陸上競技選手権(ロンドン)では同種目で2冠に輝いており、次に掲げた目標が世界記録更新。スタートの改良や体重管理などを行い、満を持して、先月のスイス遠征で記録更新に挑みましたが、意識し過ぎたのか納得した走りが出来ず、帰国後、指導する松永仁志選手と共に練習に励みました。愛弟子の記録更新に松永選手は「世界記録更新はいつか必ずできると思っていた。しかし1500mの25秒台は(良い意味で)予定外だった。日々成長しているしよくやったと褒めてあげたい」と満足の表情で話しました。競技終了後にお母さんに記録更新を報告すると「おめでとう!」の一言だけだったそうですが、その一言が何よりもうれしかったそうです。
2012年ロンドンパラリンピックを見て、パラ陸上を始めた青年が昨年世界王者となり、今日、世界記録保持者になりました。次の目標は?の質問には「2020年東京パラリンピックで金メダル獲得。自分自身まだまだ成長していきたい」と決意を込めて話しました。
佐藤選手の次の出場大会は来週のジャパンパラ陸上競技大会(7月7・8日、群馬県前橋市)。どんな走りを再び見せてくれるか注目です。おめでとうございました。