ドバイ2017アジアユースパラ競技大会・陸上競技初日、2日目(11日・12日)
ジュニア(U20)女子1500mと800mに出場した柏原未知選手(T13・one′s Para Athlete Club)が二日目の800mで2分46秒30で金メダルを獲得しました。「(初日の)1500mと同様に気持ち良く走れました。国際大会は色々な人がいて楽しかったです。2020年東京パラリンピックに出場できるようにまた練習していきたいです」と笑顔で話しました。
初日の1500mでは、ジュニアクラスの参加者が少なかったため、ノンメダルイベントとなりましたが、5分45秒25でこちらもトップでゴールしました。小柄な体からスピードあふれる走りは見事でした。
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ジュニア(U20)男子100m、200m(T37)に出場した反町公紀選手(NPO法人ハーモニー)が初日の100mで14秒29、二日目200mで29秒3の記録で両種目銅メダルを獲得しました。今大会の走りについて「8月半ばから体調を崩し1ヶ月入院しました。退院後この大会を目標に練習を再開しましたが間に合いませんでした。自分の走りに不安といっぱい悔しさが残る試合でした。」とコメント。8月の世界ジュニア選手権(スイス)に続いての国際大会出場については「国際大会の雰囲気は、日本の大会とは違う緊張感がありますが、楽しさもあります。」今後については、「来シーズンに向けてベストな状態を作りたい。しっかり冬のトレーニングをし、まずは自己ベストを更新を目標にします。そして来年10月のアジア大会に出場し今回の悔しさをぶつけます」とコメントしました。200m表彰式で胸を張って檀上に立つ姿が印象的でした。
※コメントは、同行している反町選手のお母様に聞いていただきました。
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今大会の陸上競技選手団の最年少(14歳)で共に宮崎県出身の中川もえ選手(T47・宮崎大学教育学部附属中学校)と岩切基樹選手(T37・宮崎市立本郷中学校)が初日、100mに出場し中川選手は14秒24、岩切選手は14秒63の公認大会での自己ベストを更新する見事な国際大会デビューを果たしました。
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中川選手は「(ドバイ入りしてから)原田アドバイザーにスタートの部分を教えてもらえてそれを実践できたので良かったです。緊張はしましたが楽しかったです。また、頑張ります」と笑顔で話しました。
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一方、岩切選手は、他の選手のフライングの影響で、スタートが遅れ悔いの残るレースとなりました。「フライングの影響でスターティングブロックの設置が出来ずにレースとなってしまいました。練習で出した14秒2を破りたかった」と悔しそうに話しました。岩切選手は、翌日の200mにも出場し30秒88のタイムで「スタートはよかったですが、200mは普段は走らないので100m以降はバテてしまいました」と話しました。あどけなさが残る両選手ですが、これからの活躍に期待です。
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競技初日ジュニア(U20)女子100m(T37・38)で金銀メダルを獲得した吉川琴美選手、竹村明結美選手(共にシオヤレクリエーションクラブ)が200mでも金銀メダルを獲得しました。100mで金メダルを獲得した竹村選手が銀、銀メダルだった吉川選手が金メダルの結果でした。
金メダルを獲得した吉川選手は、8月に行われた「世界パラ陸上ジュニア選手権」でこの種目銅メダルを獲得しており、大会前から「金メダルを狙いたい」と公言していた通りの結果となりました。吉川選手は「スタートからゴールまで良い走りができたと思います。気持ち良く走れました。来年は、10月のアジアパラ出場目指して頑張りたい」と笑顔で話しました。
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銀メダルとなった竹村選手は「昨日の100mの疲れが少しありました。100mまではスピードに乗れていましたが、後半落ちてしまいました」と残念そうに話しました。
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指導する塩家代表は、「二人ともよく走ったと思います。この結果は二人にとっては通過点なので更に成長してもらいたい」と二人の走りに合格点を与えていました。