世界パラ陸上競技選手権・走り高跳び 鈴木選手銅メダル獲得!
【世界パラ陸上競技選手権大会ロンドン2017・9日目】
今大会、日本男子選手で最後の登場となった走り高跳び(T44)に出場の鈴木 徹選手(SMBC日興証券)が、今シーズンベストとなる2メートル1センチの跳躍で銅メダルを獲得しました。鈴木選手は1メートル85センチから跳躍を開始して、2メートル1センチを1回でクリア、その後、2メートル4センチに挑戦しました。惜しくも失敗に終わりましたが、鈴木選手個人では、初となるメダル獲得となりました。鈴木選手は「2mを跳んで銅メダルを獲りたかったので目標が達成できて嬉しい。国際試合では珍しく失敗数も少なかったし、2メートル1センチも初めて身体がバーが触れずに超えられた。リオパラリンピック後、空中姿勢の強化に取り組み、完璧ではないが、なんとか間に合いました。今日は上に跳ぶことを意識したのと、走路が固いので、なるべくゆっくりした助走でしっかり踏むことを意識。2m01の跳躍は完璧。ジャストミートできました。今日の競技は自分のベストゲーム」と満足そうに話しました。
鈴木選手は、前回大会(ドーハ)では怪我で欠場、メダルの期待がかかったリオパラリンピックでは4位と、鈴木選手自身が、一番今大会のメダル獲得を願っていたことではないでしょうか。リオパラリンピック終了後は喪失感があふれくやし涙で明け暮れた日もあったようです。
しかし「やっぱりジャンプが好きだと思ったし、自分を表現できるのはジャンプしかないと再認識できました。リオの経験はきっと東京にいきてくると、しっかり振り返ることができました。それが今日の結果につながっていると思います。」と話しました。個人での初のメダル獲得については、「日の丸を背にしたウィニングランは緊張しました。個人でのメダル獲得は始めてだったので。これまでは、スタンドからメダリストの様子を観ていましたが、やはり景色が違いました。「そこ」にいった人にしか分からない景色。リオでは悔しい思いがあったからこそ、今回いいジャンプができたと思います。」笑顔で話しました。おめでとうございました。(協力:星野恭子 撮影:越智貴雄/カンパラプレス)