世界パラ陸上競技選手権・佐藤選手2個目の金メダル!・上与那原選手2個目銅メダル獲得!
【世界パラ陸上競技選手権大会ロンドン2107・5日目】
男子400m(T52)決勝で今大会1500mで金メダルを獲得した佐藤友祈選手(GROP SINCERITE WORLD-AC)が56秒78の大会新記録で2個目の金メダルを獲得しました。また、上与那原寛和選手(SMBC日興証券)も1500mと同じく銅メダルを獲得しました。
午前の予選では、佐藤選手が大会新記録を出せば、ライバルのレイモンド・マーティン選手(米国)が更に上をいく記録をマーク、予選からハイレベルな戦いでした。決勝は予想通り、マーティン選手がスタートから飛び出し、佐藤選手がしっかりマーク、1500mの時と同じく2選手の一騎打ち状態に。残り100m切ったところで佐藤選手がラストスパートをかけフィニッシュしました。昨年のリオパラリンピックでマーティン選手に敗れて2種目銀メダルに終わった悔しさをロンドンで晴らしました。佐藤選手は「マーティン選手と並んで、さらに(ペースを)上げられたら追いつく自信はなかったので、マーティン選手の後方にいて、ラスト100mに入った瞬間から、ひと漕ぎ、ひと漕ぎを大きく漕ぎ、最後は全力を振り絞って差しました。」と話しました。
指導する所属先の松永仁志監督兼選手は「1500mは作戦通り。捕まえたら勝てると思っていた。400mは実力的には五分五分かなと思っていた。2種目とも素晴らしいレースをしたと褒めてあげたい」と話しました。今後も続くであろう2選手の対決には「(今回は勝ちましたが)まだ、世界記録はマーティン選手がもっているので、完全には世界王者とは思っていません。ただ、今年の世界選手権は彼から奪えたので、それはよかったかなと思います。まだまだこれからです」と話しました。
3位に入った上与那原選手は「(午前の)予選は、マーティンがいたので、2番手を目指して決勝の事を考えていた。決勝は、疲れは若干あったが、レース状況もしっかり見えて自分としては満足いくレースだったと思う。」と話しました。おめでとうございました。