JPA 一般社団法人 日本パラ陸上競技連盟

世界パラ陸上競技選手権・選手コメント(5日目)

 車いす女子400m(T53)予選に出場した中山和美選手(アクセンチュア)が、59秒43で予選1組目3位に入り、決勝進出を果たしました。「決勝進出ですが、タイムが上がらなかったので残念です。そんなに遅い感じはしなかったのですが、前半にもう少し突っ込んでいけたらよかったかなと思います。スタートは悪くなかったと思いますが、加速に時間がかかってしまった。いい調整はできていると思うので、決勝では、もうちょっとタイムをあげて、シーズンベストの58秒台から、さらに57秒台を狙っていきます。」と意気込みを話しました。




 世界パラ陸上初出場で女子円盤投げ(F44)に出場した髙圡文子(ヘルスエンジェルス)が22m50を投げ、世界トップ選手が出場している中、堂々の8位入賞を果たしました。「初めての世界選手権出場で、11人エントリーの中、決勝進出できたことは素直にうれしいです。世界トップレベルの選手が来ていたので、決勝に残れるか微妙な位置だったが、何とか残りたいと思っていました。緊張もあり、1本目にファウルをしたが、2本目で投げ方を修正して、記録が残せてよかったです。ただ、予選通過が決まった後は円盤にうまく力が伝えられず、記録が伸ばせなかったことは反省点です。ホッとしてしまったかもしれません」と笑顔で話しました。佐藤投てきコーチは「緊張しすぎるところがあるので心配していたが、よく2投目に修正できたと思う。」と合格点を与えていました。次の種目は大会8日目の砲丸投げ。「砲丸投げは最近のメイン種目ではありませんが、代表として選ばれてきているので、1cmでも遠くに飛ばして、順位を上げたいと思います。」と意気込みを語りました。




 初出場の西 勇輝選手(野村不動産パートナーズ)と生馬知季選手(GROP SINCERITE WORLD-AC)が100mに続いて、200m(T54)に出場。生馬選手は26秒58で100mに続いての決勝進出はなりませんでしたが、西選手は、26秒23で決勝進出を果たし、最終競技で行われた決勝では、26秒27で8位の結果でした。初出場で100mの緊張状態からは解き放たれたようで、しっかり自分の走りをしたようです。西選手は「100mの時よりは緊張しませんでした。世界トップの選手達を走れたことはこれからにつながると思います。このような舞台に立つことを目指していたので、今度はメダルを取れるようにしっかり練習していきたい」と話しました。


 100mに続いての決勝進出はならなかった生馬選手コメント「5位の選手とわずかな差で決勝にあがれず、悔しいです。でも、100mに比べると、それほど硬くならず、自分の走りができたので、よかったと思います。このところ、100mに重点をおいて練習していたので、200mの後半は少し伸びなかったかなと思います。西選手が決勝に残ったので、応援したいです。」

生馬選手
協力:星野恭子



 男子400m(T53)予選に出場した松永仁志選手(GROP SINCERITE WORLD-AC)は、53秒75で決勝進出はなりませんでした。「リオ以降、体調を崩した時期もあり、走りは今のベストだと思います。」と話しました。今大会日本選手団の主将も務める松永選手は自分の競技よりも選手団、そして自身も参加するリレーの方が自然と優先されているようで「明日、4x400mリレーがあります。参加1チームだけでノンメダル種目、観客もいないなかですが、「チーム」でチャレンジすることが大事。リレーを世界選手権で走ったという事実をしっかり持ち帰り、ムーブメントにつなげたい。」と抱負を話しました。また、日本選手団については「リオに続いてのチームキャプテンですが、今回は若手も多く、リオとは違う新生ジャパン。しっかり引き継ぎをしたいです。2020年に向けて、今大会はその第1歩の世界大会。大会前半では、メダルは獲れるところでしっかり獲っています。このまま、皆で頑張っていきたいですね。」と話しました。

協力:星野恭子




 午前、女子100m(T11)予選に出場した高田千明選手(ほけんの窓口)、大森盛一さんのペアは13秒49で決勝進出はなりませんでした。高田選手は「初めての地ということと、長い飛行機の移動の疲れもあるなかで、13秒49というPBまでもう少しのタイムだったのは、いい走りだったと思います。まだ、明後日にはメインの幅跳びも残っています。今日は身体も動いたし、あとは気持ちを上げていきたいと思います。」ガイドの大森さんは「記録は追い風だったが、実際は向かい風だったので、タイムは13秒3は出ていたと思います。調子的には悪くなく、(幅跳びは)スピードは出ているので、あとは踏切だけうまくできれば。メダルを狙っていきたいです。」と2人とも走り幅跳びに切り替えて話していました。

 午後は、女子100m(T47)決勝に辻 沙絵選手(日本体育大学)が出場、今季初の100mの競技で13秒23の7位でした。「100mは今季の初レースでした。もう少しいいタイムが出るかなと思いましたが、最後にまとめられなかった。でも、逆にそこが自分の成長できる部分だと前向きにとらえたいです。今日のレースは、メインの400m(23日)の前半のスピードにつながると思います。あとはスタートを修正し、心も体もしっかり調整して、400mは最後まで諦めず、フィニッシュに飛び込むくらいの思いで、メダルに向かって走りたいです。」と得意の400mでの巻き返しを誓いました。

 

 

協力:星野恭子 撮影:越智貴雄/カンパラプレス

 

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