世界パラ陸上競技選手権・選手コメント(4日目)
今日4日目は、日本知的障がい者陸上競技連盟の選手達が続々出場しました。
まず、女子400m(T20)予選に古屋杏樹選手(彩 tama 陸上クラブ)が出場、1分02秒71で決勝進出はなりませんでした。古屋選手は、「自己ベストではなかったですが、今までで一番お客さんが多いなかで、集中して走れたと思います。次の800mのほうが得意なので、自己ベストが出たらいいなと思います。」と話しました。
男子1500m(T20)決勝には、山内祐介選手(SRC)、中川大輔選手(三菱自動車工業)、木村雄哉選手(PERSOL)の3選手が出場し、中川選手が「4分09秒57で9位、山内選手が4分17秒40で10位、木村選手が4分18秒37で11位でした。中川選手は「2周目は転びそうになって危なかったけど、頑張りました。5000mは前回ドーハで1位でしたが、15分4秒を目標に、今回も粘りたいです。」と5000mでたいかい2連覇を狙います。山内選手は、「苦しかったですが、頑張って走りました。次の800mは精一杯力強く走りたいと思います。」木村選手は、「最初はついていこうと思ったけど、ついていけなくて悔しかったです。また練習してがんばります。5000mも頑張ります」と話しました。
女子1500m(T20)決勝には、山本萌恵子選手(日本知的障がい者陸上競技連盟)、蒔田沙弥香選手(日本知的障がい者陸上競技連盟)、阿利美咲選手(吉野川市陸上競技協会)が出場しました。日本選手最高位の4分53秒13で自己記録更新6位入賞の山本選手は「しっかり頑張りました」とコメント。7位は、蒔田選手で4分54秒38。「7位で嬉しいです。気持ちよかったです。がんばりました。」10位に阿利選手で5分18秒16の結果でした。阿利選手は「大きな歓声でした。気持ちよく走れました。」と話しました。
男子400m(T44)決勝に出場した池田樹生選手(中京大学)は、59秒40の7位の結果でした。スタートから積極的な走りを見せた池田選手は「タイムは満足できませんが、今の自分が持っている最大限の力を使い果たした感じで、とにかくレースを終えてホッとしています。400mは、ラスト100mが砂漠地帯を走っているように感じるくらい過酷なレースなので、試合前に弱気な発言をしたところ、(切断リレーチームの)先輩方から、「持ちタイムが一番遅いのだから、後半追いつくのは無理。最初から突っ込め」とアドバイスをいただきました。ただ、気持ち的な部分でなかなかうまく前の選手に追いつけず、それを後半までひきずってしまった部分があり、そこは少し後悔もあります。でも、先輩方の声jは、心強かったし、レース中も「樹生、がんばれ!」という声援も行こたという声が聴こえました。次のリレーでもがんばります。」と話しました。
女子100m(T44)予選に走り幅跳び銅メダル獲得の中西麻耶選手(うちのう整形外科)と高桑早生選手(エイベックス・グループ・ホールディングス)が出場、また、同じく女子100m(T13)決勝には佐藤智美選手(東邦銀行)が出場しました。中西選手は、14秒64、高桑選手は13秒69で共に決勝進出はなりませんでした。中西選手は、「スタートブロックに課題を持って取り組んでいたので、スタートに関してはよかったと思います。今季は序盤にケガをして、トップスピードを出せないまま、シーズンを回してきていたなかで、怖がらずにいいスタートダッシュができたと思います。ただ、前半はしっかり攻められたのに、それを後半に続けられなかった。今後は加速走をしたりして、中間疾走を強化したいです。それが走り幅跳びにもつながると思います。(ゼッケンにつけた)リボンは、大会直前の事故で亡くなったUAEの選手のためにつけていまうす。黒いリボンを探したけれどなかったので、(UAEの国旗の一色である)赤に少しゴールドが入ったリボンにしました。UAEは大会でよく行った国なので、彼の分も走りたいと思ったので。」と話しました。
高桑選手は「あの場でできることは精一杯やりきったのですが、後半、隣のレーンの選手が思っていた以上に前にいたので集中できず、自分のレースを作りきれなかったように思います。次の200mは気持ちを切らさずに、最後まで走りきりたいと思います。」と話しました。
佐藤選手は、13秒8のタイムで7位の結果に、「自己ベストに届かず、13秒8はなんとも言えない結果です。世界は速い。そこにどうついていき、這い上がってこれるかが今後の課題です。世界との差はまだありますが、けして諦めず、一つひとつの課題を自分のペースでクリアしていきたいです。ここで止めたら負け。がんばります。」と話しました。