JPA 一般社団法人 日本パラ陸上競技連盟

世界パラ陸上競技選手権・選手コメント(3日目)

 男子100m(T44)予選に出場した佐藤圭太選手(トヨタ自動車)、池田樹生選手(中京大学)は、佐藤選手が、12秒17、池田選手は、12秒21で決勝進出はなりませんでした佐藤選手は、「6月の中旬に左のハムストリングに痛みが出て、調整不足のままロンドンに入りました。3週間くらいスパイクを履けず、スピードを出した走りができなかった分、自分の動きを一つひとつ確認しながら動きづくりができたことは良かったと思います。今後の走りにつなげたいと思います。」池田選手は、「自己ベストが出て、ほっとしています。初めての世界選手権は観客数も多く、隣を走る選手の顔ぶれが世界でメダルを獲る選手ばかりで、2020年東京パラリンピックに向けて、かなりいい経験になりました。周りの選手が速いので、自分の得意としているスタートからしっかり勝負したいと思って集中し、後半の伸びにつながったことが、自己ベストにつながったと思います。」

佐藤圭太選手
池田選手(右から2番目)



 午前の予選でただ1人、決勝に進んだ車いす男子1500m(T54)の鈴木朋樹選手(トヨタ自動車)は、3分05秒99で7位の結果でした。世界トップの車いす選手が揃った決勝のレースに、鈴木選手は、「正直な感想は、「すごく楽しかった」です。(決勝進出が)日本人1人になりましたが決勝に出させてもらい、いい勉強ができました。決勝レースは1周ごとのペースアップなど予選とは180度違いました。ラストラップで、表彰台を狙っていけるような、本当にいい位置にいました。今の走力では(表彰台には)及ばず、不甲斐なさも痛感しましたが、予選ではいい位置取りができず悔しさがあったので、決勝ではいい位置取りをすることが一つの目標でした。明日の800mでは予選通過を目標におき、決勝で今日1500mの悔しさを晴らしたいです。」と話しました。

撮影:越智貴雄/カンパラプレス



 女子100m(T42)決勝、日本選手は、大西 瞳選手(ヘルスエンジェルス)、前川 楓選手(チームKIATEKI)、村上清加選手(長谷川体育施設)の3選手が出場し、前川選手が日本選手トップの5位でフィニッシュしました(タイムは16秒92)。世界パラの前に関東パラ選手権(2日)で日本記録を更新(16秒86)し、今シーズン調子の良さを持続し、今大会を迎えましたが、「順位は4位を狙っていたので、がっかりなところはありますが、リオパラリンピックよりも緊張しました。何とかリラックスしようと思ったのですが、スタートラインに立ったらガチガチで、そんな中でも16秒台を出せたのはよかったと思います。日本の大会でこんなに緊張することはないので、世界でもガチガチにならず、自分の走りができるように、これからもっと頑張っていきたいです。」と話しました。

 7位の大西選手(17秒39)は、「仕事が多忙で冬場に練習が全くできなかったので、ここまでよく立て直したなと思います。5年前のロンドンパラリンピックは、私は日本代表の補欠選手として派遣されましたが、今日ついに選手としスタジアムに)立てたのがすごく嬉しく、観客もすごく入っていて、すごく楽しめました。体が動いていたので、次の走り幅跳びにつなげたいです。」と幅跳びに巻き返しを誓いました。

 8位の村上選手(17秒50)は、「こんなに多人数の前で走ったことがなかったので、スタジアムに入ったときは圧倒されました。いい走りをしたいなと思いましたが、記録的には満足いくものではなかったです。今季は3月に自己ベストがでて、そこから板バネを変えたり、故障があったりして、調整が遅れたなか、ちゃんと自分の走りをしたいと思って挑んだ試合でした。(直前の)関東選手権よりもタイムは縮まりましたが、もっとタイムを縮めないと世界とは戦えないと思います。課題が残るレースでしたが、楽しかったです。」と話しました。
3選手共に、大会最終日に走り幅跳びに出場します。




 女子200m(T13)に出場した佐々木真菜選手(東邦銀行)が、26秒36のアジア新記録で5位に入りました。また、佐藤智美選手(東邦銀行)は、26秒99の6位の結果でした。
 今シーズン、走るたびに記録を更新して絶好調の佐々木選手は、ロンドンの地でも好調でした。「初めての世界選手権。私が一番背が小さいなと思って少し緊張していましたが、スタートから思いきり行こうと思っていました。スタートから50mくらいまでは思い切りいって、あとはスピードを維持することを意識しました。こんなにたくさんの声援が聞こえてくるとは思わなかったので、すごく嬉しかった。目標としていた26秒台前半を出すことができたので、メインの400mでも自己ベストを更新したいです。」と笑顔で話しました。

アジア新記録達成の佐々木選手

一方、佐藤選手は「目標の自己ベストには少し遠かったが、スタートは上手くできました。大きな歓声でテンションもあがり、いいコンディションで走れたと思います。明日、メインの100mがあります。2日連続のレースになりますが、自己ベストの12秒95を上回る走りがしたいと思います。今日はスタートがよかったので、明日も後半うまくスピードに乗れれば、いいタイムが出るかなと感じました。」と話しました。指導する渡辺真弓コーチは、「佐々木は緊張をうまく力に変えることができた。大舞台でも良いパフォーマンスを出せる力がついてきていることは評価したい。佐藤も、2回目の26秒台なので、悪くない走り。明日の100mに頑張ってもらいたい」と2選手の成長ぶりを評価していました。

  • Facebook 日本パラ陸連
  • Twitter 日本パラ陸連

SPONSORSスポンサー

オフィシャルトップパートナー

  • meiji

日本代表オフィシャルウェアパートナー

  • ASICS

オフィシャルパートナー

  • 立ちどまらない保険 三井住友会場あいおい生命
  • セレスポ
  • FUJITSU
  • 株式会社城山
  • エフサステクノロジーズ株式会社
  • 中央自動車工業株式会社
  • みずほリース株式会社
  • ENEOS株式会社

オフィシャルスポンサー

  • MAT MIXEDMEDIA ADVANCED TECHNOLOGY
  • JAL
  • 伊藤超短波
  • オージーケーカブト
  • 株式会社モリサワ
  • グロップサンセリテ

オフィシャルサポーター

  • グロリア ツアーズ
  • ~パラ・スポーツを伝える!~ カンパラプレス  KP PRESS KanPAra Press
  • 感動のフィールドを 長谷川体育氏施設株式会社
  • 英語の健康に毎日のイングリッシュサプリを English Supli イングリッシュサプリ
  • 松垣薬品工業株式会社
  • 永和化学株式会社
  • 株式会社AOKI
  • 環境ステーション株式会社