JPA 一般社団法人 日本パラ陸上競技連盟

世界パラ陸上競技選手権・選手コメント(初日)

 男子で初出場のやり投げ(F46)山崎晃裕選手(関東パラ陸協)、100m(T54)生馬知季選手(GROP SINCERITE WORD-AC)の2選手が大会初日のプレッシャーのかかる中、しっかり結果を残してくれました。
山崎選手は1投目にシーズンベストとなる53m55を投げ、5位入賞を果たしました。やり投げ歴1年8ヵ月の元高校球児は、「緊張もありましたが、会場の雰囲気も楽しめました。(シーズンベストの)1本目が良かったが、2本目以降もまとまった記録が続いたので次につながります」と満足そうに話しました。佐藤直人投てき強化担当も「初出場としての結果は合格点だと思う」と今後の更なる成長が楽しみな様子でした。

 男子100m(T54)では、生馬選手が予選14秒70で決勝進出を果たし、同日に行われた決勝では、15秒16のタイムで6位入賞を果たしました。生馬選手は「予選より、タイムも順位も落としてしまったのは悔しいですが、100mの決勝レースを走れたことは、この世界選手権での何よりも大きな収穫だったと思います。(持ち味の)スタートは、世界の上位選手と競り合えるようになったのは、成長を感じました。さらに高めていきたいです。」と話しました。生馬選手は、200m、400mにもエントリーしており更なる活躍が期待されます。




 男子車いす100m(T54)に予選に出場した西 勇輝選手(野村不動産パートナーズ)は、15秒16で決勝通過はなりませんでした。初出場の西選手は、「緊張感が抜けず、集中力が欠けたレースとなった。スタートで出遅れてしまって。残りの競技は、落ち着いて思い切って頑張りたい」と悔しそうに話しました。西選手は、大会5日目に200m、6日目に400mに出場します。

 男子800m(T38)予選に出場した井草貴文選手(AC・KITA)はスタートから積極的に走りましたが2分17秒28のタイムで決勝進出はなりませんでした。井草選手は「全体的にスタートが遅かったので、自分でレースを作ろうと積極的に前にでました。最後は力不足で順位を落としてしまったので、今後は後半200mの走りを強化したいです。会場の雰囲気は、どの選手にも温かく、楽しかったです。」と話しました。大会9日目に1500mに出場します。




 女子車いす100m(T34)決勝に、北浦春香選手(アシックス)が出場、今シーズン調子の良さが目立つ北浦選手でしたが、20秒15で7位の結果でした。「コンスタントに19秒台に乗せるという目標は達成できなかったが、今回のタイムもさほど悪くないとは思っています。ロンドンはパラリンピックデビューをした特別な場所。当時は納得のレースができず、予選敗退に終わったので、再びこの場で走れたのは光栄だし、タイムは伸びなかったが、自分のやりたかったレースはできました。5年間の成長をひとつかたちにできたレースだったと思います。」と納得の表情で話しました。

 女子200m(T47)予選に辻 沙絵選手(日本体育大学)が出場、シーズンベストの27秒60で明日(15日)の決勝進出を果たしました。辻選手は「ギリギリで決勝に滑り込めたのでよかったです。疲労をとって、明日の決勝に臨みたいです。ロンドンの(会場の)雰囲気は最高でした。勝手に鳥肌がブワって立つくらい、盛り上がっていました。入場するとき、子どもたちにハイタッチを求められたりしました。パラリンピックの原点に来るチャンスを取れて良かったなと思いました。次もがんばります。」と意気込みました。

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