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兵庫陸上競技秋季記録会 パラアスリート42名出場 湯口選手世界記録更新
【兵庫陸上競技秋季記録会】
10月9・10日に神戸総合運動公園ユニバー記念陸上競技場で「兵庫陸上競技秋季記録会」が行われ、パラアスリート42名が参加しました。この大会は、来年8月26日から同競技場で開催される「世界パラ陸上競技選手権大会」を見据え兵庫陸上競技協会様のご配慮のもと、同陸協が主催する秋季記録会にパラアスリートを受け入れていただきました。競技は、健常の選手達と一緒のスタートリストで実施されました。兵庫陸上競技協会の皆様、ありがとうございました。
競技は、女子200mに出場した両大腿義足(T61クラス)の湯口英理菜選手(日本体育大学)が39秒26(-0.6)のタイムで自身の持つ世界記録を更新しました。「200mのレースに出場するのは1年ぶりでしたが、この1年間走りに特化して練習してきたので、今日のレースはどれくらい自分が成長したか楽しみにしていました。絶対(世界記録)更新する気持ちで挑みました。40秒切れた事がとてもうれしかったです。上半身に筋力がついてきたことで腕振りしっかりしてきた、前よりも体幹が安定してきたかなと実感しています。」と笑顔で話しました。
東京パラリンピックに出場した選手達も13名出場し、男子5000mでは知的障がい(T20クラス)の十川裕次選手(ソレイユ)が15分06秒35でアジア記録更新。男子200mで上肢障がい(T46クラス)の石田駆選手(愛知学院大学)が22秒29(-0.3)のタイムで日本記録を更新しました。また女子走り幅跳びに今大会出場した辻沙絵選手(日本体育大学教諭)は、4m97(0.0)の跳躍で日本記録を更新しました。辻選手は「まだ、始めたばっかりですが5mは跳びたかったなと少し残念。(メイン種目の400mも)継続的に強化しながら走り幅跳びも並行してトレーニングしていきたい。」と新たな種目でも挑戦していく気持ちを話しました。
その他、男子1500mに出場した脳原性まひ(T37クラス)の井草貴文選手(AC・KITA)が4分28秒31でアジア記録更新、男子800mで脳原性まひ(T36クラス)の田村直幸選手(SRC)が2分40秒74、男子100mで上肢障がい(T45クラス)の三本木優也選手(京都教育大学)が11秒07(+0.3)で両選手ともに日本記録を更新しました。
健常の競技会に今回、多くのパラアスリートが参加でき、普段のパラアスリートのみの大会、記録会とは違った緊張感で競技したことと思います。今後、更にこの様な大会が増えると良いですね。