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11月7・8日「WPA公認 第25回関東パラ陸上競技選手権大会」終了
11月7・8日、国士舘大学体育学部陸上競技場で「WPA公認第25回関東パラ陸上競技選手権大会」が開催されました。
大会は、山本篤選手(新日本住設)の400mでの世界新記録を筆頭に、世界新記録1、アジア新記録6、日本記録18、大会新記録70の好記録が出て無事に終了しました。
400m(T63)で1分02秒50でフィニュシュし世界記録を達成した山本選手は、「世界記録を狙って走った。後半からリズムが崩れてしまったが予想していたタイムよりは良かった」と話しました。
世界パラ陸上選手権(2019年)で東京2020パラリンピック推薦内定した選手では、車いすT52クラスの大矢勇気選手(ニッセイ・ニュークリエーション)が100mで17秒24でアジア記録、日本記録更新、視覚障がいのT11クラス5000mでは和田伸也選手(長瀬産業)が15分11秒79、唐澤剣也選手(群馬県社会福祉事業団)が15分13秒14でともにアジア記録更新。両選手共に世界新記録ペースでの快走でした。和田選手は「来年の東京パラリンピックで唐澤選手と金、銀を争っていきたい」と意気込みました。
またマラソン世界記録保持者(T12クラス)道下美里選手は5000mで18分48秒96のタイムでこちらもアジア記録更新し、ブラインド選手の活躍が目立ちました。
大会では次世代の若手選手達も多数出場し今後の活躍が楽しみになりました。未来のアスリート発掘プログラム「J-STARプロジェクト」から見出された選手達も出場し、3期生のT54クラスの見崎真未選手(熊本車椅子陸連)は800m、100mに出場し「800mはコース取りがうまくいかなかった。良い経験になりました。100mは、目標は19秒台だったので(タイム20秒58)もう少し早く走りたい。」悔しそうに話しました。見崎選手はパワーリフティングにも挑戦しており「今は陸上の方が比重が多いですが、自分がまだどの競技に向いているか分かっていないのでまずはそれを見つけていきたい。将来はパラリンピック出場、その目標に向かって頑張りたい」と今後の抱負を話しました。T46クラス100mに出場した同じく3期生の三本木優也選手(近畿パラ陸協)は「この大会までの仕上がりは良かったですが、スタートが飛び出せず逃げ切れなかった。(タイム11秒58)もっと練習して東京パラリンピック、世界パラ陸上神戸に出れるようにしたい」と意気込みました。
今大会最年少となる小学校5年生で800m、100mに出場した埼玉瑛太選手は「お父さんが陸上をしていて僕も陸上やろうと思った。パラ陸上の大会に出場するのは初めてだったけど、一緒に走った選手はやっぱり速くてすごかったです。もっと早く走りたい」と話しました。
指宿 立強化委員長は「これからどんどん経験積んでパラアスリートになって欲しい。今後も発掘には力を入れていきたい」と話しました。
コロナ禍での開催でもあり、大会開催にご尽力いただきました関係者の皆様、サポートいただきました国士舘大学陸上部を中心とした学生の方々に厚く御礼申し上げます。