【パリ2024パラリンピック】陸上競技最終日(9月8日）　

　パリパラリンピック最終日、マラソンが行われ、男子車いすマラソン(T54）に出場した鈴木朋樹選手(トヨタ自動車）が1時間31分23のタイムで銅メダルを獲得、女子視覚障がいマラソン（T12）に出場した道下美里選手(三井住友海上）が3時間04分23のタイムで銅メダルを獲得しました。コースの狭さ、細かいアップダウン、石畳の道など選手達にとっては過酷な状況の中、参加した日本選手は全員完走しました。お疲れ様でした。 鈴木選手は、スタートから金メダルを獲得したマルセル・フグ選手(スイス）を追い、後半には銀メダルの中国の選手と並走する粘りの走りを見せましたがラストスパートで引き離されました。鈴木選手は「とてもタフなコースでした。体力がもう残っていない。このコースでメダル獲得できたことはうれしい。とにかく最後まで諦めないで走った。諦めない、逃げないを口に出して走った。ゴールした後は、協力してくれた方々の顔が浮かびました。みなさんが協力してくれたことがメダルという形で残った、3人で表彰台に上がれる空間は何にも変えられない時間だった。」と喜びを話しました。

道下美里選手は、3大会連続となるメダル獲得となりました。スタートから海外勢が独走となり、道下選手は追い続ける展開となりました。 一旦は4位でフィニッシュして、小さな声でメディアのインタビューに答えていましたが、3位の選手が失格となり繰り上がることになりメダルを獲得しました。表彰台ではいつもの道下スマイルがあふれ、再度のインタビューでは「きついときもあったけど色々なことを乗り越えてきたことを神様が見ていてくれたのかな。ご褒美をくれたみたい。たくさんの方々に声援をいただき本当に感謝しています。メダル獲得でみなさんの笑顔が浮かんできました」と話しました。